新井 白石の名言 Hakuseki Arai
今は小さな不名誉であっても、大きくなるに従ってその傷は大きくなる。
大望を抱くなら、目先の功利に走るな。
新井 白石 Hakuseki Arai
江戸時代中期の旗本 政治家 学者 1657〜1725
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
これは不名誉だけに限らず、夢の実現、才能の進化などにも言えることでしょう。
今の小さな変化が、進化が、時間の経過とともに大きな変貌へとなっていきます。
この今の小さな点のエネルギーをあらゆる場面で軽視しないことですね。
三菱財閥の創立者の岩崎 弥太郎さんの名言に、
樽の上からすくって飲むやつは、たとえ一升飲まれても、三升飲まれてもたいしたことはない。
怖いのは樽の底から一滴でも漏ることだ。
岩崎 弥太郎の名言
という言葉があります。
人はどうしても現象として現れた大きな変化などに目を奪われがちですが、それよりも目に見えないような小さな、そして継続的に起こる変化にこそ心を向けることです。
夢の実現、能力の進化でも、この本質を把握していれば、結果として起こったことなどに目や心を奪われて、小さな変化を起こし続けることを止めてしまうことなく、淡々とチャレンジの手を休めず積み重ねていくことができます。
その瞬間の大きな変化より。
小さな継続的な変化の方が何倍も大きなエネルギーを持っていることを、ぜひ認識、実感してください。
植物たちがその小さな身体で、時にはアスファルトやコンクリートを破って、芽吹いてくるエネルギー、パワーは、この小さな変化の積み重ねから引き出されています。
一気に破ろうとすると自分自身が傷つくことになり、結果としても破るには至りませんが、小さな変化を徐々に積み重ねていくと、いつかは突き破ることができます。
これが時のエネルギーを味方につけて、あらゆる事の成就に繋げていく秘訣ですね。
ポイントは休まずに続けることです。
アスリートの世界でも一日休むとそれを取り戻すのに三日かかると言われるように、また樽から漏るお酒も、時々漏れるくらいであればあまり気にすることもないように、小さな変化、小さなエネルギーを最大に活用していくには継続しかありません。
今の結果より、今の積み重ねの方が遥かに優先順位は上です。
どうぞあなたの素晴らしい才能には、小さな変化を継続させていくという、自然界の最大のエネルギーを授けてあげてください。
もちろん一点突破を目指した一点集中が不可欠なことは言うまでもありません。
無理をすることなく、あらゆる成就を成し遂げていく秘訣を、ぜひ今日もあらゆる瞬間に実践してください。
(浜本 哲治)
久留里城址資料館前(二の丸)に立つ新井白石像。Wikipediaより