グスタフ・マーラーの名言 Gustav Mahler

グスタフ・マーラー(Gustav Mahler)Wikipediaより

伝統とは火を守ることであり、灰を崇拝することではない。

グスタフ・マーラー Gustav Mahler

ウィーンで活躍した作曲家 指揮者 1860〜1911
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


グスタフ・マーラーさんのこんな名言もあります。

伝統とは怠惰のことだ。

グスタフ・マーラーの名言


とかく人間界では常識や伝統という言葉に縛られて、変わらないこと、変えないことを良しとする傾向にありますが、これは非常に不自然なことでもあり、衰退、後退が進んでいることを意味するでしょう。

変化が常の自然界においては、守っていきたいものでさえ進化を目指して変化させてこそ維持、継承できるものです。

先人たちが遺してくれた素晴らしいものには感謝しつつ、その恩に報いるためには、それをさらに進化させてこそ、先人の思いに応えることになります。

先人の遺した財産にあぐらをかいてしまって、衰退してしまった例は星の数ほどあります。

しかし、継承しようとすることなく忘れ去ってしまって、大切なものを見失ってしまっているケースは個人でも組織でも、国でもあるでしょう。

さまざまな伝統と言えるものは、その場所の風土や自然に溶け込むまで洗練させているからこそ、伝統と言えるものになり得ていると言えます。

そういう伝統が、表面的な部分や形骸化した形だけが残ってしまったり、廃れてしまっている背景には、やはり自然に沿う、自然に近づくという自然界での本質的な洗練や進化の方向を現代人が見失っているところにあるでしょう。

新たなものを積極的に取り入れることはとても大切なことですが、それを伝統と融合させて昇華させてこそ、先人たちが遺してくれた伝統のように未来にも遺っていくものになります。

現代は、未来に伝統として遺せるような新たな伝統と言えるものや、先人が遺してくれた伝統をさらに発展、進化させて、未来に遺せるようになっているものが非常に少なくなっているのではないでしょうか。

流行りものばかりですぐに消えてしまったり、せっかくの素晴らしい伝統もその多くが廃れてしまっています。

伝統をさらに発展、進化させることも、新たな伝統を生み出すことも、いつの時代にも無限にその可能性はあります。

あなたの素晴らしい才能で今取り組んでいるもの、追求しているものを、ぜひ伝統となるものに洗練させていってください。

それが新たなものであっても、先人たちから受け継いだものでも、自然の摂理の方向に追求、研磨していけば、その先には必ず伝統になる域が見えてきます。

あなたのチャレンジが未来の子どもたちにも受け継がれる。
こんな想いを抱けるような追求ができたら、毎日が間違いなく充実してくるでしょう。

伝統と言っても大仰なことだけではありません。
何気ない日常の中にでも、伝統と呼べるものはいくらでも存在します。
誰にでも伝統を創ることは可能です。

我が家の伝統になったものは、血のつながった子どもたちに代々受け継がれていくものになるでしょう。

ぜひ伝統と呼べるものをあなたの手で創造してみてください。
一度しかない限りある人生です。

何かひとつでもそういうものを創り上げることに邁進する毎日ほど、愉しい日々はありませんよ。

(浜本 哲治)

グスタフ・マーラーの署名 Wikipediaより
グスタフ・マーラーの署名 Wikipediaより

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