コンラート・ローレンツの名言 Konrad Zacharias Lorenz
誰もが見ていながら、誰も気づかなかったことに気づく、研究とはそういうものだ。
コンラート・ローレンツ Konrad Zacharias Lorenz
オーストリアの動物行動学者 ノーベル生理学・医学賞受賞者 1903〜1989
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
創造、発見とはこういうものでしょう。
同じものを見ていても、人が違えば全く違う観点で捉えることは当たり前のことですが、あなたにしか見えていな部分がある可能性も充分にあります。
また本質がわかっていないと表面的にしか見えないということもあるでしょう。
そして、見えているものも思考で考えて見ようとしていると、やはり大切なことや、あなたにしか見えないものを見落とす可能性が高くなります。
人間の脳は、例えば自分の想定を超える大きなものが目の前に現れると、それを認識できない、目の前にあっても見えないという現象が起こるようです。
思考枠などで縛られていると、見えなくなってしまうものは本当に多くなるでしょう。
また目に見えない小さなものの違いなども、覆われた表面に隠された部分などは五感だけでは見えないものです。
しかし本当に大切なところは、五感では感じられない領域にあります。
これをいかに感じ取れるかは、創造、発見をしていくにはどうしても必要になることでしょう。
ぜひ、目に見える部分でも見る場所、見る角度が少し違えば、全く別物に見えることはよくあることですから、囚われをできるだけ手放して広い視野、観点を持ってください。
また自然界では見えるものがすべてではないこと、見えないことの方が遥かに多いことを認識して、その部分を感じ取れる感性を磨いてください。
感性を磨くといっても、あなたの潜在脳がキャッチしているものを認識できるようにするだけです。
毎日あなたが見ている見慣れたものの中にも、必ず創造、発見の種子があります。
どうぞ見えているのに気づかないことに気づいてください。
(浜本 哲治)
ティンバーゲン(左)とローレンツ(右)1978年。Wikipediaより