山川 健次郎の名言 Kenjiro Yamakawa

山川 健次郎(Kenjiro Yamakawa)Wikipediaより

己が専門の蘊奥(うんのう)を極め、合せて他の凡てのことに対して一応の知識を有して居らんで、即ち修養が広くなければ完全な士と云う可からず。

山川 健次郎 Kenjiro Yamakawa

教育者 日本初の理学博士 1854〜1931
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


蘊奥(うんのう)は『学問・技芸などの最も奥深いところ。奥義。極意』という意味ですね。

人間界では、ひとつのことに偏った学び方をすることを指す、専門バカという言葉がありますが。

このことから、広く浅く様々なことを学んでいくことに時間を費やすことが多くなり、一点を掘り下げる時間、エネルギーが少なくなっています。

これでは非常に学びの効率が良くないでしょう。

本来の学びを深く追求していくと、広く様々なことを知り得ることになりますから、そう呼ばれる状態は、中途半端なところまでしか学んでいないか、自然界で本来目指すべき方向からズレている方向への追求になっているかのどちらかでしょう。

ぜひ本来の学びを吸収して、どこまでも一点を深く掘り下げることで、広く知識や情報、体験を広げていってください。

深く掘り下げながら学ぶ広い知識は、同時に深さをともなったものになっていきます。

あなたの素晴らしい才能には、ぜひ効果的な本来の学び方を授けてあげてください。
同じことを同じように学んでいっても、雲泥の差がそこには生まれてきます。

山川 健次郎さんのこんな名言もありました。

日本の学生はハウ、どのようにということには深く注意するが、ホワイ、なぜなのかという言葉を発さない。

山川 健次郎の名言


これは学生に限ったことではないでしょう。
そういう学生たちを生み出した社会は、大人たちの背中を見て育った結果ですね。

なぜ?どうして?の子ども心のような好奇心は、いつになっても追求の基本です。

無限の可能性のある自然界で、果てのない夢や才能の追求の中で、この心だけは忘れたくないですね。

(浜本 哲治)

山川健次郎像 九州大学伊都キャンパス Wikipediaより
山川健次郎像 九州大学伊都キャンパス Wikipediaより

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