老子の名言 Laozi
上善は水の如し。
水は善く万物を利して争わず。
衆人の悪む(にくむ)所に処る(おる)。
故に道に幾し(ちかし)。
老子 Laozi
中国春秋時代の思想家 紀元前5世紀頃
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
「理想的な生き方は水のようなものである。水は万物に恩恵を与えながら、争わず、人の嫌がるところにも流れていく。だから「道」の在りように近いのである」
というような意味でしょうか。
まさに水の存在の仕方には、目指すべき理想の生き方や多くのことを学べます。
植物たちは、この水に近い生き様をしていると言えるでしょう。
自然界で一番遠い生き方をしているのが人間かもしれませんね。
我欲や争いは、そろそろ人間界も終焉にしていかなければ、自然界で淘汰される存在にもなりかねません。
水のように生きていくことは、自然界で生きる者としては決して難しいことではないでしょう。
それよりも、我欲や排除を手放した生き方は快適でさえあるでしょう。
それでは生きていけない。自分を守れない。という思い込みに囚われているだけかもしれませんね。
自分一人がそういう生き方をしても。。。
世の中が変わらなければ、そんな生き方は出来ない。。。
たぶん多くの人がそう思っているのでしょう。
しかし世の中は、そこに存在している一人ひとりの思いや行動の投影であって、自然の摂理からいくと、2割の人々が変われば全体が変わっていきます。
またあなたを一気に変えようとしなくても、あなたの中でこういう思いや行動が2割を占めるようになれば、自然に変わっていけるものですし、水のように生きることが素晴らしいことだということも体感できるでしょう。
水のようにと言っても、いろんな学び、実践する面がありますが、争わないようになるには水のように人や出来事を受け入れることでしょう。
水はどんなものでも受け入れますが、自分自身を変えているわけではありません。
あなたが受け入れることは、あなたを変えることではありません。
心に入れずに受け入れる。
これにはしっかりとした自分自身の夢や志を持っている必要がありますが、この水の感覚で出来事や人を受け入れられるようになると、多くのストレスや感情の囚われから開放されることになります。
どうぞ大欲、大志を持って、あなたに与えられた天賦の才、天才を世のため、多くの人のために活用していってください。
夢の持ち方、愛の届け方で、水のような生き方は植物たちのように実践できることです。
老子さんのこんな名言もありました。
怨みに報いるに徳を以てす。
老子の名言
つむじ風はひと朝と続かず、豪雨は一日と続かない。
老子の名言
誰かを深く愛せば、強さが生まれる。
誰かに深く愛されれば、勇気が生まれる。
老子の名言
現実を現実として、あるがままに受け入れなさい。
物事をそれが進みたいように、自然に前に流れさせてやりなさい。
老子の名言
天は万物を生みて所有せず、育ててこれを支配せず。
老子の名言
善く敵に勝つものは争わず。
老子の名言
優しい言葉をかければ、信頼が生まれる。
相手の身になって考えれば、結びつきが生まれる。
相手の身になって与えれば、愛が芽生える。
老子の名言
足るを知れば辱められず、止まるを知ればあやうからず。
老子の名言
これまでに紹介した老子さんの名言です。
(浜本 哲治)
老子誕生の図 Wikipediaより