中島 敦の名言 Atsushi Nakajima
この言葉は少しネガティヴな方向の意味でしょうが、これしかない。と思われるような能力があることは、とても素晴らしいことですね。
大切なことは、これしかない。という能力をどう深く追求できるかであり、どう大切な人のために役立てていくかです。
これしかできない。
ということを卑下する必要はありません。
むしろあれもこれもできて、全てを自分で抱え込んだり、どれも中途半端で帯に短し襷に長し。になっていくよりは遥かにいいでしょう。
例えば、記憶力も思考領域のそれと、潜在領域のものがあります。
単に思考領域だけを使っていると、加齢などによって機能が低下していったり、簡単にキャパシティオーバーになったり、感情やストレスなどの影響を受けやすかったりして、筋肉のアウターマッスルと同じように非常にパフォーマンスの寿命が短くなります。
たったひとつの能力でさえ、どこまでも深く追求できる余地があるのが無限の可能性のある自然界です。
これしかない。という能力を、またそれを決めて、そこに全精力を注ぎ込んでいくことです。
そして、そのたったひとつの能力を自己満足で磨いていても、あまり価値のあるものにはなっていきません。
その能力で、大切な人の幸せを実現できてこそ、たったひとつの能力の素晴らしい価値が見えてきます。
大切な人の幸せのために生かせていけるレベルまで磨き込まれていかなければ、授かった能力の本領は発揮できません。
ぜひ、これしかない。と感じられる能力をどこまでも深く掘り下げて、多くの人に深いレベルで幸せが届けられるようにしていってください。
これまでに紹介した中島 敦さんの名言です。
(浜本 哲治)
1934年2月に撮影された中島敦 Wikipediaより