貝原 益軒の名言 Ekiken Kaibara
老人は一日をもって十日として日々楽しむべし、常に日を愛惜して一日もあだに暮らすべからず。
貝原 益軒 Ekiken Kaibara
江戸時代の儒学者 1630~1714
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
これは老人に限らず、自然界で生を授かった全ての存在に言えることでしょう。
しかし自然界の先輩である植物たちは、この生き様が普通になっていますが、人間はまだまだ命である時間を浪費してしまっているのではないでしょうか。
そもそも時間が命であるという認識と実感を持って過ごしている人は少ないですね。
自然界での人生には、例外なくタイムリミットがあります。
このことは誰もが知識としては知っていますが、その限りある時間を愛おしむように過ごしている人がどれくらいいるでしょう。多くはないでしょう。
愛惜の念を持って日々過ごしていくには、やはり目の前の今の瞬間に全力で向き合っていくことでしょう。
人間はとかく過去や未来に囚われすぎて、目の前の今が疎かになってしまっています。
どうぞ二度と訪れることのない、目の前の今を愛しんでください。
そこに常に意識が集中できていれば、過去も生かされ、未来も望み通りのものになっていきますよ。
貝原 益軒さんのこんな名言もありました。
養生の術は、まず心法をよく慎んで守らなければ行われないものだ。
心を静かにして落ちつけ、怒りをおさえて欲を少なくし、いつも楽しんで心配をしない。
これが養生の術であって、心を守る道でもある。
心法を守らなければ養生の術は行われないものだ。
貝原 益軒の名言
60歳までに種を蒔く。
そして60歳を過ぎたら、人生の収穫期に 入りなさい。
貝原 益軒の名言
つねに楽しんで日を送るがよい。
人を恨んだり、怒ったり、身体を憂いなげきて心を苦しめ、楽しまないで、はかなく年月を過ごすことは惜しいことだ。
惜しむべき大切な年月を一日も楽しまないでむなしく過ごすことは、愚かというほかはない。
たとえ家が貧しく、不幸にして飢えて死んだとしても、死ぬときまでは楽しんで過ごしたほうがよい。
貝原 益軒の名言
心は常に楽しませてあげなさい。
苦しめてはいけません。
貝原 益軒の名言
喜びの時も怒りの時も、何も行動をしてはいけない。
喜びもやみ、怒りもやみ、平常心を取り戻した後に事を行なうようにしなさい。
貝原 益軒の名言
言語を慎んで、無用の言葉をはぶき、言葉数を少なくしなさい。
喋れば喋るほど気を減らし、また気が高ぶる。
大きく元気を損なってしまう。
言語をつつしむ事も徳を養い、身を養う道である。
貝原 益軒の名言
養生の要は、自ら欺くことをいましめて、よく忍にあり。
貝原 益軒の名言
知っていても、それを行動に移さないのであれば、知らない者となんらかわりは無い。
貝原 益軒の名言
これまでに紹介した貝原 益軒さんの名言です。
(浜本 哲治)
『大和本草』(国立科学博物館の展示)Wikipediaより