貝原 益軒の名言 Ekiken Kaibara
すべてに完璧を求めれば求めるほど、心は満たされず不満にさいなまれる。
ここからいろいろな問題が起こってくるのだ。
貝原 益軒 Ekiken Kaibara
江戸時代の儒学者 1630~1714
自然界では完璧はありません。
究極と思うものを目指してのチャレンジはありますが、どこまで行っても極められることはなく、さらに奥深く高みがあるだけです。
日本人は特にその律義な感性からでしょうか、細部にわたって完璧を求めてアクションが遅くなる傾向にあります。
夢へのチャレンジなどでも、環境が完全に整ってから、準備が完璧に出来てからでないと行動を起こせない人も多いのですが、どんなことであっても完璧はあり得ませんので完璧を待っても無駄ですね。
それよりもいかに早く行動を開始するかを考えた方がいいでしょう。
夢には完了がなくても、人間の命には間違いなくタイムリミットがありますからね。
常にいつも不完全を認識してチャレンジしていくなかで経験や失敗などに学び、改善を加えていけばいいのですが。
これも日本人の得意とするところだったと思うのですが、いつからか苦手な部分になっているような気がします。
出来上がったものをなかなか変更できないですね。
ディズニーさんはディズニーランドはいつまでも未完成だと言っています。
facebookも常にさらに上を目指して留まることを知らずに変更されていっています。
完成はないと考えて、さらなるチャレンジをしていくところに期待を超える幸せの提供が出来るのでしょう。
これで終わり、これでいい。と思った瞬間から進化はストップしますからね。
貝原さんは健康に触れた「養生訓」などの著作を残されていますが、まさにあり得ない完璧を求めすぎることで心や身体にも問題が生じてきます。
また周りにもこれを求めてしまうと争いの原因にもなります。
枝葉末節に完璧を求めていくと、いくら時間があってもあなたの夢の実現に近づいていきません。
どうぞ完璧、究極を求め目指すのはあなたの夢だけにしてください。
逆に求めて前に進んで行かなくなっていないかいつもチェックしてみてください。
完成はあり得ませんが、そこを目指さない限りあなたの天才が最高に輝くこともありません。
どこまでも進化し続けるあなたの天才が、その過程で必要とされる人にたくさんの幸せを届けることになりますよ。
進化し続けるために必要な完璧を求めるところをどうぞ心得てください。
貝原 益軒さんのこんな名言もありました。
命の長短は身体の強弱よりも、慎みを持って生きるか、欲望のままに生きるかによる所が大きい。
人に礼法があれば、それは川に堤防があるようなものだ。
堤防さえあれば、たいてい氾濫の害はなく
人に礼法あれば悪事は生じない。
朝早く起きるは、家の栄えるしるしなり。
遅く起きるは、家の衰える基なり。
これまでに紹介した貝原 益軒さんの名言です。
(浜本哲治)
貝原益軒の座像(福岡市中央区・金龍寺)Wikipediaより