具志堅 幸司の名言 Koji Gushiken
アキレス腱を切った、二度めの入院のときは、イメージトレーニングに成功しました。
自分の演技を、イメージの中で、『映像化する力』をつけることができたのです。
ロス五輪のときも、競技場に向かうバス中での、イメージには確実に成功したので、『必ず勝てる』と確信して演技に臨みました。
具志堅 幸司 Koji Gushiken
ロス五輪体操個人総合金メダリスト 1956〜
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
ロンドン五輪の体操個人総合では内村選手が金メダルでしたね。
28年ぶり4人目の快挙と言うことですが、具志堅幸司さんがその28年前の金メダリストです。
私も親しくしていただいて、この話しは直接具志堅幸司さんからもお聴きしました。
大会当日の行動もかなり前から何度も何度もイメージしていたようです。
選手村からバスで出発。バスから降りる。会場に入る。
演技のはじめから終了まで全てイメージする。
表彰台で感激の涙を流す。
トレーニングなのに本当の涙が出たそうです。
こうしたイメージトレーニングを重ねて当日を迎えました。
そしてすべてイメージ通りになって金メダルです。
以前にふたつほど具志堅幸司さんの言葉は紹介しましたが、具志堅幸司さんのイメージ力は、練習で演技を終えた後に自分の頭の中で数ミリのズレも感じられるほどに精密にイメージ出来たようです。
そして早送りも巻き戻しも自由自在に出来たようです。
今でこそビデオカメラなどがありますが。
ビデオカメラよりさらに精巧なカメラが頭の中に入っていたわけですね。
人間の能力は、果てしない可能性を持っていることを具志堅幸司さんは証明してくれています。
そんな具志堅幸司さんですが、高校に入学して体操を始めた当初は逆立ちが出来るようになるのに2年もかかったほど、体操の才能はなかったと本人もおっしゃってました。
これは私自身のアスリートとしての体験からも断言できますが、成功するために必要なものは俗に言われる才能ではありません。
どれだけ自分のやっていることを愛せるかどうか。
努力はあまり適切ではありませんが、俗に言われる努力もちろん必要です。
しかし人並み外れた努力を、努力していると感じないほどに取り組んでいることを愛せているか。
ここに尽きるでしょう。
愛には努力は無縁ですよね。
世界選手権を三連覇していた内村選手も、団体では思ったような演技が出来ませんでしたが、トップを競う領域では技術レベルの差はほとんどありませんので心の状態の差になってきます。
イメージ力、不動心。
毎日が究極の勝負になっているあなたにも大切なことですね。
毎日どれだけ、あなたの夢をイメージしてみていますか?
目の前の作業に追われて、イメージする時間をあまり取れていない人が多いです。
心をいつも最高の状態にしておくことに工夫などはしていますか?
何事にも動じない心は目指す究極ではありますが、無頓着に心を乱される人や物に関わったり触れたりしていませんか?
これは工夫次第でどうにでもなることですね。
あなたがあなたの天才を極めていく領域は果てしなくあります。
愛するあなたの天才にどうぞ究極のこだわりを持って、どこまでも追求していってください。
特別な人が出来ることではありません。
あなたの天才をどこまで愛せるか、こだわりを持てるかはあなた次第ですからね。
これまでに紹介した具志堅 幸司さんの名言です。
(浜本 哲治)