王 陽明の名言 Wang Yangming
ただ静かに心を養おうとしても、事が起これば、心は外の力で圧倒される。
人は常に実際に起こる物事の上で、自己を磨くべきだ。
そうすることで心が確立する。
王 陽明 Wang Yangming
中国の明代の儒学者 思想家 1472〜1529
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
「知行合一」は陽明学の命題のひとつですが。
知ることと出来ることは別物で、知り得たことが無意識の言動、習慣になって初めて、知ったことの大きな成果を受け取れるようになるものでしょう。
さらに言えば、どんな状況、環境の中でも同じように出来るようになって本物と言えるものでしょう。
アスリートなどでも、練習では100%近い確率で出来たことが、いざ本番になると出来ないことはよくあることですね。
練習では一流のパフォーマンスをするのに、大勢の観客の前では緊張、萎縮して実力を発揮できないアスリートのパフォーマンスは本物とは言えません。
ここには心の差が現れてきます。
この何事にも動じない心は、この言葉にもあるように実際の動きのある中で、日常の中で育んでいくのが最も確実な方法でしょう。
どんな雑踏の中でも明鏡止水とはいかないまでも、環境に左右されない心は、実際の雑踏の中でしか本物にはなっていきません。
一人の前でも何万人の前でも、パフォーマンスを妨げる心の緊張はさほど変わりはありません。
また声援してくれる、耳を傾けてくれる好環境の中にあっても、心の緊張、萎縮は起こるものです。
日常の中で些細なことで心が揺れ動くようでは、なかなかどんな環境でも実力を発揮していくのは難しいことでしょう。
日常の色んな出来事が、それも心乱されるような出来事が、心を磨いていくには最も適した素材になります。
そういう出来事は間違いなくイザと言う時に役立つものになります。
心乱される日常の出来事の中で、乱れた心、立て直す心の状況やその速度を感じていくことです。
全てはあなたの心を育むために起こっている、ありがたいものと捉えていきたいですね。
王 陽明さんのこんな名言もありました。
友に対するに、相手に学ぶようにつきあえば成長が得られるが、相手の上に立とうとするのは悪いことになるだけだ。
王 陽明の名言
知識をつけることは、行動の始まり。
行動することは、知識を完成させること。
行わなければ、知っているとは言えない。
知っていても、行わなければ、知らないのと同じである。
王 陽明の名言
人はあらかじめ善悪の判断の中にあるのではなく、心の本体は無善無悪。
その混沌からほとばしるものこそが真の善である。
王 陽明の名言
反省は病を治す薬だが、大事なのは過ちを改めるということだ。
もし悔いにとらわれているだけなら、その薬が元で別の病がおこる。
王 陽明の名言
君子は行いをもって言い、小人は舌をもって言う。
王 陽明の名言
その好むところ見て、以てその人を知るべし。
王 陽明の名言
山中の賊を破るのは易く、心中の賊を破るのは難し。
王 陽明の名言
実行の中にのみ学問がある。
行動しなければ学問ではない。
王 陽明の名言
これまでに紹介した王 陽明さんの名言です。
(浜本 哲治)