神谷 美恵子の名言 Mieko Kamiya
わざわざ研究などしなくても、はじめからいえることは、人間がいきいきと生きて行くために、生きがいほど必要なものはない、という事実である。
それゆえに人間から生きがいを、うばうほど残酷なことはなく、人間に生きがいをあたえるほど、大きな愛はない。
神谷 美恵子 Mieko Kamiya
精神科医 作家 1914〜1979
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
自然界の中で生きる生き物が真の生きがいを感じられるのは自然の摂理に沿ったことでしょう。
自然の中で不自然に生きるほど多くのストレスを抱えてしまうことはないでしょう。
その状況に陥っているのが人間界でしょうね。
愛は与えられるより届けた方が明らかに生きがいを感じられます。
目指すものがなく彷徨うのではなく、目指すものにチャレンジする人生の方が遥かに生きがいのある人生になるのは間違いありません。
いつまでも変わらない自分より、成長、進化を感じられる日々の方が生きがいを確かに感じられるでしょう。
自分らしさを押し殺して生きるより心が感じるままに自分を生かした方が、どこまでも平坦な道より起伏があって風景の変わる人生の道の方が、人生をいきいきと生きて行けるでしょう。
そして生きがいを感じる自然に沿った生き方を阻害している要因の大半は自分自身の思考でしょうね。
生きがいを感じられないのは環境や状況のせいではなく、自然な状態がわからなくなっている自分自身の習慣や思考と考えた方がいいです。
どんな状況であれ、その中で生きがいを見つけることは出来ます。
生きがいを感じる選択をしていくことも出来ます。
自分次第ですね。
自分自身の生きがいを感じた人生は、自分の周りにも影響を与えるでしょう。
もちろん子どもや育てたい人たちを不自然に縛って生きがいを奪ってはいけません。
そしてあなたの才能で届ける愛も生きがいを感じられるような愛にして届けることにチャレンジしていくことです。
単に便利さや心地良さを届けるのではなく、生きがいのきっかけになるほどに追求して磨き込むことですね。
その追求自体があなたの生きがいにもなります。
どうぞ何が自然なのかを感じて思考、習慣の変化を怖れずに、一度しかない限られた人生ですから生きがいのある人生にしてください。
神谷 美恵子さんのこんな名言もありました。
真の愛は他の生命を伸ばそうとするものなのであるから、なんらかの意味で自己の身を削らないですむような愛は、愛という名に値しないといえる。
神谷 美恵子の名言
身をささげるものが何もないというのは、何という欠乏を感じさせるものだろう。
幸福とは独立性にあると一見思われるかもしれないが、実際はそのさかさまなのだ。
神谷 美恵子の名言
ほんとうに生きているという感じをもつためには、生の流れはあまりになめらかであるよりはそこに多少の抵抗感が必要。
神谷 美恵子の名言
肉体的快楽こそわが生きがいと勘違いして、そのあとを追いまわしたあげく、結局みじめな敗残者としての自己を見出した例は小説にも実世界にも数知れない。
神谷 美恵子の名言
人間の活動のなかで、真のよろこびをもたらすものは目的、効用、必要、理由などと関係のない「それ自らのための活動」である。
神谷 美恵子の名言
これまでに紹介した神谷 美恵子さんの名言です。
(浜本 哲治)