大鵬 幸喜の名言 Koki Taiho
もちろん素直と言っても、自分がなく周りに振り回されるだけでは、信念を持つことと頑固なことが違うのと同じように、素直の意味が違ってくるでしょう。
素直さと優柔不断は明らかに別物ですね。
私も多くのスーパースターと言われる人と身近に接してきましたが、そういう方々と一緒にいると、常に高いレベルを見据えていて、貪欲に学んでいく姿勢がどこまでも続いていくことに素直さの真髄を見るようですね。
日本で一、二を争うほどのレベルになっていても、そこで満足することなく、その段階ですでにもっと高みを目指しています。
そういう姿勢であるからこそトップを争え、スーパースターと言われるようなレベルに到達し維持できるのでしょうね。
どんな分野でもそうですが、到達したレベルで満足してしまうと、すぐに凋落が始まってしまいます。
今のレベルや過去にプライドを持つのではなく、未来の自分にプライドを持つことで、今をより素直に、しなやかに、謙虚にチャレンジしていけるものでしょう。
常にさらなる高みを目指すことで、今の自分を超える変化を起こす必要が出てきますから、可能性を狭めるような頑さや、傲慢さに囚われることもないでしょう。
聴く耳が持てなくなると、頑なや傲慢に囚われている可能性が高くなります。
常に目指すレベルが明確になっていれば、何がきっかけになって、そこに到達できる創造が生まれてくるかわかりませんから、特に自然界のメカニズムを熟知していれば、耳を閉ざしたりすることはないでしょうし、少しでも何かを感じようとする姿勢を止めることはないでしょう。
一流の域に達するのも、能力ではなく思いであるのと同様に、超一流の領域に入っていくのも思いが何よりも大切なものです。
思いは、目指すレベルそのものです。
例えば、オリンピックを目指してチャレンジするのと、自分で楽しむためだけにやるのとでは、どんなに現れている才能のレベルが高かったとしても、楽しむことを目指している人の才能が一流のレベルになることはないでしょう。
また一流のレベルに到達しても、目指すものが進化していなければ、そのレベルを超えていくことはもとより、そのレベルを維持することも難しくなります。
能力は思いによって磨かれていき、目指す思いのレベルによって、それに応じた才能になっていきます。
どうぞあなたの素晴らしい才能には、あなたの素晴らしい思いを授けてあげてください。
才能はどこまでも進化できますから、せっかくの一度しかない人生ですから、できるだけ高いレベルを目指す思いをプレゼントしてあげてください。
あなたの能力は、あなたの思いに必ず応えてくれますよ。
これまでに紹介した大鵬 幸喜さんの名言です。
(浜本 哲治)