天野 貞祐の名言 Teiyu Amano

天野 貞祐(Teiyu Amano)Wikipediaより

伝統なき創造は盲目的であり、創造なき伝統は空虚である。

天野 貞祐 Teiyu Amano

哲学者 教育者 文学博士 獨協大学の初代学長 1884〜1980
Wikipedia


自然界で人間は、何もないところに新たなものを創ることはできません。
自然界にあるものを組み合わせることで新たなものを生み出しています。
それを創造と言っています。

自然界では全てのものが繋がっています。

また何ひとつ先人たちの解明なしには創造することはできません。

新たな創造、発見もその繋がりの中で実現していますから、本来はそれを独り占めしようとすることは非常におかしなことになります。

それまでの創造、発見なしに、その繋がりなしには全く新たなものが生まれることはありませんからね。

これを独り占めしようとして不自然な環境、状況を作りだしているのが、今の人間界の状態かもしれません。

その傾向は自然の恵みなどをいただく過程で、自分が関わったことで、他の自然界で暮らす者たちを排除して独り占めしようとしてしまう行為などにも現れています。

そういうところはやはり自然界の頂点に人間がいる。というような傲慢な驕りの思考から生み出されているものでしょう。

そしてその傲慢さや独り占めしようとする稚拙さが、ひとつの創造にいつまでも囚われて、その先へ進むことをせずに守りに入ってしまって、様々な衰退も生み出してきていることは過去の歴史を振り返ってみても多いですね。

ひとつの創造は無限に広がる自然界の解明のごくごくわずかな部分であり、解明できる領域や創造できるものはまだまだ果てしなくあるものなのに、そこに進んでいけない要因になっているのが、自然界の中での人間の存在の位置づけなどの認識ができていず、人間が自然をごく僅かしか知り得ていないことを自覚していないということでしょう。

自然界は全てが繋がっていて、その繋がりがあるからこそ新たな創造ができること、決して何ひとつ独り占めできるようなものはないことをぜひ認識して、また常に進化を続ける自然界では、そして自然界のごくごく僅かなことしか知り得ていない人間には、発見、創造できることは無限にあることも認識して、ぜひ未来の子どもたちにもっともっと進化した人間界を渡せるように、立ち止まることなく、あなたの素晴らしい才能で新たな創造にチャレンジしてください。

ひとつの創造を守ることに躍起になるより、百の創造に辿り着くエネルギーにした方が遥かに未来の子どもたちのためにもなりますからね。

これまでに紹介した天野 貞祐さんの名言です。

(浜本 哲治)

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