向田 邦子の名言 むこうだ くにこ

向田 邦子【むこうだ くにこ】 amazonより

自分に似合う、自分を引き立てる
セーターや口紅を選ぶように、
ことばも選んでみたらどうだろう。
ことばのお洒落は、ファッションのように
遠目で人を引きつけはしない。
無料で手に入る最高のアクセサリーである。
流行もなく、一生使えるお得な「品」である。
ただし、どこのブティックをのぞいても売ってはいないから、
身につけるには努力がいる。
本を読む、流行語を使わない、人真似をしない。
何でもいいから手近なところから始めたらどうだろう。

向田 邦子 むこうだ くにこ Kuniko Mukoda

テレビドラマ脚本家 エッセイスト 小説家 1929〜1981


向田さんの、こんな言葉もあります。

言葉は恐ろしい。
たとえようもなく気持ちを
伝えることの出来るのも言葉だが、
相手の急所をグサリと刺して、
生涯許せないと思わせる致命傷を与えるのも、
また言葉である。


言葉は便利なものではありますが、
それで、すべてを表現できたり、
すべてを伝えることができるとは考えないことですね。

言葉が、必ずしも、気持ち、思いを
的確に表現できているとも限りませんし、
完全に表現できたとしても、
自然界の法則に則っていけば、
それで、真意が届くのが良くて2割程度です。

言葉にしても、文字、文章にしても、
同じ言葉や文字、文章でも、
全く同じ解釈を、すべての人がすることはあり得ません。

もとより、言葉自体が変化するものですからね。

100年前と、今では、
言葉も大いに違ってきているでしょうし、
これからも、どんどん変化するでしょう。

ただ、それが自然界でもありますね。

そんな中でも、夢を実現するために届ける愛の一部に、
言葉が入っていることは間違いありませんから、
届ける愛を磨くのと同じように、
言葉も愛をこめて、洗練させていくことが、
届ける愛のクオリティを高めるためにも、
質の高い夢を実現していくためにも、
とても大切なことになるでしょう。

言葉ももちろんエネルギーのひとつです。

愛のエネルギーに溢れた、
自分の内面、環境を実現していくのに、
言葉から愛にしていくことが、
もっとも簡単に、確実に変化していけるかもしれませんね。

言葉も含めた、醸しだされるエネルギーは、
内面から溢れ出すものが、
本当の美しさになっていきます。

例えば、同じ言葉であっても、
そこに乗っている、思いの違いが、
届いていくことは、日常に溢れている現象ですね。

どんな美辞麗句を並べても、
思いが乗っていなければ、
それは、空々しく、虚しく響くだけになってしまいます。

たとえ、シンプルな言葉でも、
そこに思いが乗っていてれば、
心の深いところまで届いたりするものですね。

これは、愛にしてそうでしょうし、
容姿などと全く同じでしょうが、
言葉も、外見を飾るだけでは、
本当の美しさ、思いは届いていきません。

どうぞ、あなたの素晴らしい才能が、
言葉でも際立つように、
愛のひとつとして、磨きこんでください。

洗練された言葉ひとつで、
大きな可能性が広がることも、
よくあることですね。

エネルギーのひとつであることば、
もちろん、循環して戻ってきますし、
自分から放出された言葉の影響を、
もっとも受けているのは、自分自身だということも、
肝に銘じていきたいですね。

(浜本哲治)


向田邦子の青春―写真とエッセイで綴る姉の素顔