吉田 兼好の名言 Kenko Yoshida

吉田 兼好(Kenko Yoshida)Wikipediaより

初心の人、二つの矢を持つことなかれ。
後の矢を頼みて、始めの矢に等閑の心あり。
毎度、たゞ、得失なく、この一矢に定むべしと思へ。

吉田 兼好 Kenko Yoshida

鎌倉~南北朝時代の随筆家・歌人 1283~1350
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


徒然草の第九十二段の一節で、弓の師匠の言葉です。

「弓の初心者は、矢を射るとき二本の矢を持ってはならない。後の矢を頼りにして、最初の矢をいい加減にしてしまう。いつでも、当たる当たらないと考えることなく、この一本の矢で決めると思え。」という内容ですね。

初心者に限らず、現代では特に練習、本番に関わらずすべての人に言えることでしょう。

チャレンジすることは何度でも出来ます。

また毎回全力でチャレンジしても上手くいく確率は2割程度ですから、失敗を怖れる必要はありませんが、情報ややれそうなことが溢れるようにある現代では、一矢ごとに心を込めることが見失われがちです。

これがダメでもいくらでも他があるだろう。
下手な鉄砲も数撃てばいつかは当たるだろうというような、軽い考えで色んなことが行なわれている傾向があるかもしれませんね。

自然界では20%の成功確率が、人間界では成功者は数パーセントと言われる要因なのでしょう。

どんなに情報が豊富になって選択肢が増えたとしても、その選択肢を大きな成果に結びつけていくことは、これしかない!とエネルギーを集中させ追求していくことなしにはあり得ないことです。

例え二本しかない矢でも、二本を持てば、どちらかで当たればいいかという気持ちになるのが人間の心ですね。

無駄にはしていないようでも、無意識のうちにそうなっているものです。

時には自分自身の心を集中させるためにも、物理的に後の矢を排除するような環境にすることも大切でしょう。

あなたの天賦の才である天才の能力を高めることにも意識を集中させること、後がないと追い込むことは磨き込みの大きなポイントになります。

常に一矢しかないと思いを込めた矢が二の矢、三の矢と放たれるのと、いいかげんな矢を数打つだけでは上達に差が出るのは明らかです。

あなたの天才が誰かの幸せのために感動を届けられるレベルになるには、数多くの矢を放つ磨き込みは必要不可欠なことです。

誰よりも多い数を誰よりも心を込めて放ってこそ最高に輝く天才が創られます。

数、質。どちらからアプローチしてもいいですが、最終的にはどちらもあなたの夢を実現するためには必要なことですね。

吉田 兼好さんのこんな名言もありました。

神道に書籍なし。
天地をもって書籍とし、日月をもって証明とす。

吉田 兼好の名言

人の身にとむことを得ずしていとなむ所、第一に食物、第二に着るもの、第三に居る所なり。

吉田 兼好の名言

三つの石を捨てて、十の石につくことは易し。
十を捨てて、十一につく事は難(かた)し。

吉田 兼好の名言


これまでに紹介した吉田 兼好さんの名言です。

(浜本 哲治)

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