フリードリヒ・ニーチェの名言 Friedrich Nietzsche

1861年のフリードリヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche)Wikipediaより

愛せなければ通過せよ。

フリードリヒ・ニーチェ Friedrich Nietzsche

ドイツの哲学者 1844~1900
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


自然界に生を与えられたもの、さらに言えば存在する物質も、思いなどの想念もそうですが、すべてのものには動きがあります。心拍や電波のような波ですね。

生きていないと思われている物質も、ミクロに見ていくと原子核の周りを動く電子があります。

人間の感情にも起伏があります。常に振り子のように振れています。

これは自然界に存在するものにすべてあるものですから自然なことです。
逆に波がないと不自然だと言うことですね。

波は上下の振動を繰り返しながら進んでいくわけですが、人間を含め生き物の成長は、この波が時間の経過とともに全体で上向いていくことで実現していきます。

人間の特に心の成長が遅いのは、この波の下に振れた時に余計なパワーを使ってしまうことにあります。

感情の起伏があるように、環境であったり状況であったりが一日の中でも、一週間、一年単位でも良い時、悪い時というような波は必ずあるものです。

そしてどうしても下降傾向に入った時に、下に、悪い方に振れている時に、そのことに心を強くフォーカスして、何とか良くしよう、これ以上下げないようにしようと心身ともに力を使ってしまいます。

もちろんどういう状況でも、出来ることに精一杯チャレンジすることはとても大切なことなのですが、必要以上にその状況、状態を嘆いたり、心を乱したり、いつまでもそのことに心をフォーカスしてしまう傾向にありますね。

波を上下の振幅全体で上昇させるには、簡単な原理で言えば、下への振れを少なくして上への振れを大きくすればいいんです。

そしてこの波の特徴はフォーカスすると増幅します。

下降傾向の状況に、心の状態にいつまでもフォーカスしていると上昇傾向に入っていくのが遅くなります。

どうにもならないこと、考えても仕方ないこと、この言葉のように愛せないことはフォーカスすることなく通過するのがいちばんの方法です。

良い時には思いっきりフォーカスして上に増幅させればいいんです。

どうもこの逆をやる人が多いんですよね。

嫌なこと、プラスにならないことには下手には触らないことです。

長所、短所と感じられることも同じですね。
そもそも長所、短所はひとりの人間の主観でしかありませんが、自分自身に対しても、周りに対しても短所と感じられる部分には、実際の目も心の目も閉じるくらいでちょうどいいんです。

唯一コントロールできる自分の心の振幅さえどうにもならないのですから、それが例え子どもであっても自分以外の人を変えることは不可能です。

気づかせることは出来ても、間違っても手を出してはいけません。

自分自身についても同じですね。

あなたの好きなところ、愛せるところにだけフォーカスしていればそれでいいんです。

嫌いなもの、どうにもならないことにエネルギーと時間を使ってるほど人生は長くないですよ。

愛せなければ通過せよ。
素晴らしい名言ですね。

フリードリヒ・ニーチェさんのこんな名言もありました。

心の中に未来にふさわしいビジョンを描け。
そして自分を過去の末裔であるという迷信を忘れるんだ。
あの未来の生を思い巡らせば、工夫し発明すべきものが限りなくある。

フリードリヒ・ニーチェの名言

君の魂の中にある英雄を放棄してはならぬ。

フリードリヒ・ニーチェの名言

私はあなたに助言する。
友よ、人を懲らしめたいという強い衝動を持つ者を信用するな。

フリードリヒ・ニーチェの名言

悪とは何か?
弱さから生じるすべてのものだ。

フリードリヒ・ニーチェの名言

あなたにとってもっとも人間的なこと。
それは誰にも恥ずかしい思いをさせないことである。

フリードリヒ・ニーチェの名言

一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、今日は少なくとも一人の人間に、一つの喜びを与えることができないだろうかと考えることである。

フリードリヒ・ニーチェの名言

ある程度までのところ、所有が人間をいっそう独立的に自由にするが、一段と進むと所有が主人となり、所有者が奴隷となる。

フリードリヒ・ニーチェの名言

忘却はよりよき前進を生む。

フリードリヒ・ニーチェの名言


これまでに紹介したフリードリヒ・ニーチェさんの名言です。

(浜本 哲治)

1871年、右からニーチェ、カール・フォン・ゲルスドルフ、エルヴィン・ローデ Wikipediaより
1871年、右からニーチェ、カール・フォン・ゲルスドルフ、エルヴィン・ローデ Wikipediaより

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